小さな積み重ねが信頼に繋がる|公務員の仕事術
公務員の世界はとても狭いため、ずっと続く人間関係がカギになります。職場も地域もとても狭いため、小さな情報がすぐに職場の人に伝わります。それくらい人間関係は縦横に繋がっているのです。近所の人から職場の先輩へ、職場の先輩から近所の人へ、ととにかくとても狭くなっています。もしかしたら、初対面から知っている場合もあるでしょう。だからこそ、公務員は小さな積み重ねが信頼に繋がるのです。たとえ職場では良い成績を残し人間関係が良好でも、近所付き合いが悪いとあっという間に職場に広まってしまう恐れがあります。特に田舎は人口も少なく、職場と地域の人間関係がより狭くなりがちです。
積み上げた「信頼残高」は、財産になるでしょう。信頼残高とは、スティーブン・R・コヴィー著の「7つの習慣」にある言葉で、日々の行動によって信頼が積み上げられ、同時にひとつの不誠実な行いで信頼が崩れてしまうというもの。公務員は、狭い世界で生活しています。公務員が問われるのは能力よりも信頼関係です。もちろん能力も大切ですが、人並の能力があれば、きちんと仕事をこなすことができます。しかし信頼は違います。どんなに能力の高い仕事ができても、信頼してもらえなければ成功しません。逆に嫌いな相手からでも、「あいつは言ったことはきちんとやってくれる」と思ってもらえることが公務員には必要といえるでしょう。では、信頼を得るにはどうしたら良いのでしょうか?分かってはいても、決して最初からすんなりと信頼関係を築けるわけではありません。職種によって信頼関係の築き方は違いますが、公務員ならやはり「熱意」「実績」「誠意」が第一になるでしょう。新人ならすぐに実績を上げることはできませんが、熱意と誠意はあるはずです。働いている間は熱意を燃やし、誠意をもって仕事をこなしてください。