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意見を言おう。決定には従おう|公務員の仕事術

一番気をつけなければいけないのが、「存在感ゼロ」「不満分子がある」ことです。会議でよくある「何か意見はありませんか」という発言。このとき、誰も発言せずに案件が了承されるケースが多いのですが、一方で特定の人だけが発言している会議もあります。タイトルの「意見を言い決定に従う」というのは、ここで大きく変わってきます。前者は意見は言いませんが決定には従います。意見を言わないので揉めることはありませんが、存在感はないでしょう。その代わり不満はあります。後者は意見を言い、決定に従う存在感がある人です。揉めることもありますが、きちんと意見を言っているので会議が終わったあとに「実はあの案件は反対だったんだ」と不満を漏らすこともないでしょう。自分がきちんと意見を言っていないのに、後になって反対だったといっても意味がありません。だからこそ、きちんと発言することが大切になるのです。

 

とはいえ、簡単に意見を言うことはできません。ましてや公務員1年目は意見を言わず決定のみに従う人が少なくありません。とにかく目立たないように、存在感ゼロに徹している人もいるでしょう。要するに「空気」です。しかし空気ほど、不満要素がたくさんあります。「あの案件は反対」「この案件は納得できない」など、どんどん不満分子は膨らみます。

 

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しかし、決定権をもっている課長・係長の考えは絶対だから、発言したところで受け入れてもらえない…そんな風に不満ばかりが増えていきます。むしろ、「課長・係長に不満分子と思われるのは避けたい…」。そういった一心から、なかなか自分の意見は言えないまま仕事をしている人は少なくないでしょう。会議の進行は、基本的に「提案」→「質問」→「意見」→「決定」というルールになっています。「会して議せず、議して決せず、決して行わず」という言葉がありますが、良い会議というのはこの反対でなければいけません。そのためには、意見を言い決定に従うこと、存在感をアピールすることが大切になるでしょう。会議の目的は、「実行のために集まり議論し決定する」ことです。公務員はトップダウン型になっていますから、決定権は基本的に各部署の決裁権者になります。ただ決定するだけなら決裁権者が行っても良いのですが、さらに良い決定をするためには周囲の意見が重要になるでしょう。そして、結論を共有し実行すること。それが会議ですから、「何か意見はありますか」に黙り込んでいるのは避けなければいけません。「徐々に慣れていけば…」と思うかもしれませんが、公務員1年目からきちんと発言できるように意識することが大切です。1年目だからこそ、多少発言を外しても許されるところがあります。ですから、どんどん意見をし、少しでも解決するように努めましょう。勘違いしてはいけないのは、「多数決で決まる場」ということです。自分の意見ばかりを主張することだけは当然避けなければいけません。持論にばかり固執していては、会議は進まないでしょう。「決定に従う」ことも大きなポイントになります。簡単にまとめると、1.提案、2.質問、3.決定の順で行うこと。ポイントは、2と3です。この2つをきちんと区別することが大切になるでしょう。提案内容をきちんと理解するために質問を出し合い、不明点は明確にします。意見は賛否あって当然です。この過程をきちんと理解することで、スムーズに会議を進めることができるでしょう。公務員1年目であっても、責任の一端を担っていることを忘れないでください。

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