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リーダーシップを磨くにはリーダーになるしかない|公務員の仕事術

どんなことも、やってみないことにはその苦労を理解することはできません。リーダーになることは、自分には関係ないと思っていませんか?公務員には、そういった人が多いといわれています。その反面、「もっと若いうちにリーダーとしての経験を積んでおくべきだった」と後悔している先輩職員は少なくないでしょう。今は、誰もがリーダーになる時代です。こういう素質を持った人でなければリーダーになれないといったことも、もうひと昔前の話となりました。リーダーになれば関係者をまとめ、動かさなければいけません。もし法律改正に伴う条例改正の担当になったのであれば、リーダーシップを発揮することで条例改正は成し遂げられます。そして、機動的に仕事を進めなければいけない場合、普段は普通に業務をこなす職員のひとりでも、リーダーの役割を担うことになるでしょう。リーダーシップというと、みんなのトップに立ってまとめるといったイメージを持たれがちですが、チームをまとめ動かす技術を持った者が真のリーダーシップです。多くの人数をまとめるとなるとやはり才能が求められますが、公務員の場合は数人レベルですから誰もができます。ただ、リーダーは口先だけでなれるものではありませんし、誰でもリーダーになれるといっても、実際にリーダーとして経験してみなければその苦労は分かりません。リーダーは命令さえしていれば良いと勘違いしている人がいますが、命令は最終手段であって、大切なことはみんなを動かすことです。人には感情がありますから、リーダーになって命令するだけでは次第に大きな問題を引き起こす可能性があり得ます。

 

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では、どうやってリーダーシップを磨いたら良いのでしょうか。誰でもリーダーになれる時代とはいえ、何の能力もなければリーダーとして失敗に終わってしまいます。まず、リーダーになることを引き受けましょう。研修グループの進行役、同期の飲み会の幹事など、いろんなリーダーが存在します。小さなことでも構いません。リーダーになることを引き受けることからはじめてください。一番のおすすめは、「勉強会の幹事」です。リーダーになる機会がなくても、リーダーを支える技術を磨くこともできます。いわゆるフォロワーシップです。リーダーをどのように支えるかを意識し実践していると、少しずつリーダーの考えが見えてきます。いわゆる、「リーダーの右腕になる」わけです。もちろんすぐには難しいことですが、リーダーになるためにはリーダーを支える技術を磨くことも大切でしょう。ポイントをまとめると、1.リーダーの意図を理解する、2.リーダーの判断に賛意を示す、3.リーダーが目的に反したら建設的に批判する、4.リーダーの目的と判断に納得するように周囲に働きかけることを意識してみてください。「EQ」という言葉で有名なダニエル・ゴールマンは、リーダーシップになるためには6つのスタイルがあると発言しています。1つ目は、「ビジョンリーダーシップ」。あの人の夢に参加したいと思わせる力や、ブレない信念や価値観、方向性を理解していない部下に友好的なリーダーです。2つ目は、「コーチングリーダーシップ」。自分の考えやスタイルなどを押し付けず、相手のやり方を尊重すること、「ついてこい」と共用せず、相手の行動を支えることなどをスタイルとしているリーダーです。3つ目は、「調整リーダーシップ」。意思決定のプロセスにメンバーを参加させ、合意のもと進めていくこと、人の感情を読み取る能力に長けています。4つ目は、「仲良しリーダーシップ」です。周囲と同じ目線に立ち、周囲からの信頼も絶大で、メンバーが有能、自分の弱みを素直に認めている人に多いでしょう。5つ目は、「実力リーダーシップ」。高い個人技で背中を引っ張る、部下には細かく指示しないのですが、部下のモチベーションやコミットメントが低い場合はマイナスになります。6つ目は、「指示命令リーダーシップ」です。強制的に指示命令するコマンダースタイルで、離職率は高いのが欠点ですが短期間で成果を出すことができるでしょう。公務員は、「調整リーダーシップ」「コーチングリーダーシップ」「仲良しリーダーシップ」に分けられることが多いといいます。フォロワーシップを磨くことでこれらをより深く理解することができるでしょう。

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