スポンサードリンク

会計は面白い!|公務員の仕事術

公務員にとって、最初のうちは会計担当など雑用ばかり任されることになります。もっと将来に繋がる仕事がしたいからと転職したのに、毎日伝票処理に追われている…という人は少なくありません。そのため、「こんなことをやって本当に役に立つのか」と疑問を感じずにはいられないでしょう。若手職員ほど、こういった不満を抱える人は多いといわれています。転職ならなおさら嘆いてしまうでしょう。しかし、会計の仕事は決してつまらない仕事ではありません。幅広い知識やスキルを身につけるために欠かせない仕事のひとつなのです。前職で経験があれば、経験採用者だからこそ伝票処理を任されることになるでしょう。ですから、何も不満に感じる必要はありません。実地で学んだことは、その後必ず役に立ちます。将来主任・係長・課長へと昇格した場合、そのときの経験が大きな財産になるはずです。むしろ、会計の仕事は「主任以上を目指す人には必要」なことで、これはどの職場でも同じでしょう。すべての職員に必須なスキルだからこそ、公務員1年目でしっかり伝票処理を行い、さまざまな知識を身につける必要があるのです。早いうちに経験することで必ず将来役に立つときがきます。

 

 

スポンサードリンク

 

とはいえ、ひと口に財務会計といっても処理の方法はさまざまです。一般的には当初予算・補正予算・準備行為・配当・契約・支出負担行為・支出などが1年間の流れになりますが、それに加え振替・戻出・戻入・資金前渡などの会計処理も大切な仕事のひとつになります。さらに、有価証券や机、椅子などの備品管理も財務会計の大切な仕事になるでしょう。また財務会計ではきちんと研修を受けるため、基礎的なことはしっかり身につけることができます。予算・契約・会計など、それぞれの研修を受けることで実務的な手順や注意点などを習得できるでしょう。しかし、あくまで実務的な手順や注意点の話がメインになるため、そうしたルールの根拠について、そのルールは何を防ぐためにあるものかを知ることがもっとも重要になります。要するに、実務は手順よりひとつひとつの根拠を正確にすることが求められるというわけです。もちろん実務上のポイントも重要ですが、そのための根拠をしっかり意識し応用力へと繋げましょう。

 

ちなみに、当初予算とは会計年度の年間予算として最初に成立した予算のことをいい、本予算とも呼ばれています。補正予算とは、当初予算が成立した後に発生した事由によって、当初予算どおりにいかなかった場合に内容を変更するための予算です。ただし予備費でも対応できない事態が起こった場合は、追加予算を編成することになるでしょう。

 

根拠となる法令・例規はさまざまです。地方自治法や地方財政法からはじまり、事務決裁規程・予算事務規則・契約事務規則・支出負担行為手続規則などがあります。一気にすべての根拠を考えると混乱しますが、たとえば「支出負担行為とは何か」「部長や課長の決裁区分はどのように分かれているのか」などを考えながら読み込んでいくと理解できるようになるでしょう。また科目や金額の誤り、ミスなどは請求書を出した日付から1ヶ月後に見受けられやすいといわれていますから、迅速な処理とチェックが重要になってきます。同時に、業者口座へ振り込まれるまでの日数や各処理が執行されるまでの日数もきちんと理解しておくと安心です。

スポンサードリンク