仕事は早く覚え、未来を見据える|公務員の仕事術
異動の中で実績を上げるために欠かせない鉄則です。公務員は、人事異動が多い職種であるのはもうご存知の方が多いでしょう。そのため、異動ごとに新しい環境に慣れなければいけません。公務員歴が長い人はある程度慣れているかもしれませんが、新人にとっては慣れるまでが大変です。その異動は昇格かもしれませんし、自分が苦手な部署への異動かもしれません。しかし、何度も言うように公務員にとって異動は必要不可欠で、避けて通ることはできないのです。
異動の中で実績を上げるためには「2ヶ月で覚え、3年先を見据えること」。鬼のようなひと言ですが、そういった意識を持つことで、異動があってもしっかり実績を残すことができます。でもなぜ2ヶ月で仕事を覚え、3年先まで見据えなければいけないのでしょうか?普通に考えても無理がある話です。その理由は、たとえば課長や係長の場合、4月に異動すると6月にはすぐ議会があるからです。4月から6月までの2ヶ月の間で仕事の概要が分からなければ、答弁することはできませんし、当然仕事になりません。だからといってすべての仕事をこなすことは難しいですから、2ヶ月の間に仕事で重要になるポイントを押さえ、3年先まで見据えなければいけないのです。
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3年先まで見据えることができれば、自分がいる3年間で何を実現するべきか見えてくるといいます。そのためには、まず2ヶ月で仕事のポイントを掴まなければいけません。公務員は、今年予算要求をして翌年執行します。そして翌々年の5月末には決算がありますから、初年度から3年先まで見据えて動く必要があるのでしょう。医療費が増える中で、国保税の増税は続いています。一般会計からの繰入金も増加傾向にあります。しかし一方で国保税の収納率は低迷していますから、納税者の負担は大きくなっていきます。この場合、財政調査によって執行停止にすれば収納率は上がるという見解です。とはいえ、これはあくまで見解。現実では収納率は低迷したままだったため、3年間でどうすれば国保税の収納率が上がるのか、ということに挑戦しなければいけなくなります。3年先まで見据えて考えることができなければ、収納率は向上しないままだったでしょう。
成果を出している人の多くは、2ヶ月で仕事のポイントを掴み、3年先まで見据えているといいます。特に2度目の部署異動ではもう新人ではありません。ただ業務をこなすだけではなく、実績を出すことがもっとも重要になります。「2ヶ月で仕事のポイントを掴むのは難しい」という方ももちろんいますし、個々によって成長のスピードは違います。それでも、2ヶ月で仕事のポイント掴むという意識だけでも持つようにしましょう。たとえ2ヶ月では難しくても、意識を持つことでそれに向かって頑張ることができるからです。