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「ぬるま湯の公務員」にならないようにする|公務員の仕事術

「出る杭は打たれる」という言葉は聞いたことがある人が多いでしょう。公務員の場合、目立つ人は叩かれるため出すぎないほうが良いといわれており、この言葉が浸透しています。一方で、「出る杭になれ、出ない杭は土の中で腐る」「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」といった言葉もあります。それぞれ吉越浩一郎さんと松下幸之助さんの著書で書かれている言葉ですが、出ない杭は腐ってしまうから、打たれないところまで出ていくしかないという意味を持ちます。実際、公務員にとってもっとも怖いのが「出ない杭は腐る」です。最初は意欲的だった新人が、次第にやる気が失われていく…。1年後には「普通の職員」になってしまったというケースは少なくありません。「腐る」というと言い方が悪いですが、この場合、いわゆるぬるま湯な職場風土に浸かってしまったために起こる現象ということです。そこはとても居心地が良く働きやすいのですが、感覚を麻痺させる危険性があります。意欲的だった新人が、段々普通の職員になってしまうのも納得できるでしょう。自分の強みやキャラクターが認知されてもいないのに叩かれないとしたら、それは決して良い状態ではありません。逆に叩かれこそしないけれど、まったく別の分野にある日突然飛ばされてしまうこともあります。これは、「出る杭は引き抜かれる」です。

 

できるだけ叩かれずに出るには、公務員としてのスキルを身につけ、人間関係を大切にしましょう。公務員は立体的な関係が良いといわれていますが、タテ・ヨコの関係も重要です。そして、地域活動や勉強会など、外との接点を積極的に取っていきましょう。どっぷり職場にだけ浸かってしまうと、腐ってしまいます。腐ることを防ぐためにも欠かせない方法といえるでしょう。自治体は、慢性的に人手不足です。市のため市民のため、自治体のために精一杯頑張っていれば、叩かれずむしろサポートしてくれるでしょう。

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